安部龍太郎箸『家康(四)甲州征伐』感想レビュー
大河ドラマ「どうする家康」に触発されて読み始めた
安部龍太郎氏『家康』シリーズ
第四巻は
甲州征伐
です
ページ数…310ページ
日曜日で読む時間を沢山とれたことと
内容が刺激的だったため、
1日間で一気に読み進められました。
第四巻で、
ついに宿敵武田一門との決着がつきます
しかし、その過程では悲しい出来事が…
息子の信康と妻の瀬名(築山殿)を失います。
しかもその理由が非常に切ない。
最初は家康に対する謀反を疑われますが、
実は、互いを思うがために起こした行動であり、
家康は救済を信長に進言しますが許されません。
最後は諦めるしかないという無念を味わいます。
家族を救えなかった自分への怒りと
許してもらえなかった信長への怒り💢
織田信長を“上様”と言っていた家康が
”信長公"と言う部分に家康の憤りさを感じます。
ただ、武田家を見事に滅ぼし、
いよいよ間近に迫ってきました。
再び織田信長の野望を聞いた家康。
これまでの横暴な行動に対する反感の感情、
自身が味わった悔しさと考え方の違い、
でも一方で信長からは全幅の信頼を得ており、
信長の野望に共感する部分もあります。
複雑な立ち位置と感情の狭間で
いよいよ第五巻で本能寺の変を迎えます。
楽しみです♪