安部龍太郎箸『家康(二)三方ヶ原の戦い』感想レビュー
大河ドラマ「どうする家康」に触発されて読み始めた
安部龍太郎氏『家康』シリーズ
第二巻は
です。
「さんぽうがはら」ではなく「みかたがはら」と読むらしい
ページ数:334ページ
第一巻とほぼ同じ分量です。
一巻では、
信長との再会と同盟によって
元康(家康)の運命が動き出す場面が
描かれています。
さて、第二巻ですが、一言で言うと
です。
今回も巻頭に人物相関図が載っています。
二巻は著名な武将が多く登場するので、
一巻ほど「この人だれだっけ?」とは
ならなかったですが、
ふとした時に見直せるので助かりますね
今回も2日間で読め終えました。
まとまった時間がとれたということもありますが、
家康と信玄の駆け引きにどんどん引き込まれ、
あっという間に読み終わってしまいました
第二巻では、
⚪︎今川家を攻めなければならない時の家康の葛藤
⚪︎信玄の攻めの先の先を見越した裏をかく戦略
⚪︎周囲の武将を巻き込んでいく外交の巧みさ
⚪︎やられたらやり返す武田勢の脅威と強さ
⚪︎負けて知る自分(家康)のこれからの生きる道標
などが描かれています。
また、信長の強引さも描かれ始め、
それに家康が違和感を感じ始めてもいます。
この気持ちが今後どう変化していくのか楽しみです
さらに今回は、感銘を受けた部分がありました
息子の信康との会話で
「人の上に立ち国を治める者は、
我欲があってはならない。
道理にもとづいて判断をしなければ
多くの者を納得させることはできぬ。
そのためには、皆の意見をよく聞くことだ」
と家康は語っています。
まさに"家康"という人物を象徴していますね。
これってビジネスをする上でも大切な要素だなっと
意外なところからハッと気付かされる場面でした。
第三巻は
です。