雨穴「変な家」感想レビュー
日経新聞の広告欄で見つけました。
雨穴「変な家」
ページ数;244ページ
全て会話調で書かれていて、なおかつ図面などが都度書かれているので非常に理解しやすく読みやすい構成となっているので、3時間ほどで読み終えることができました。
著者の雨穴氏は、インターネットを中心に活動する活動するホラー作家だそうです。
なるほど、確かにストーリーとしてはホラーな要素が多いと思います。
すでに40万部突破していて、映画化も決定しているそうです。
謎を解き明かしていくホラー小説です。
主人公はオカルト専門のフリーライターの筆者。
新しい家を探していた友人からの相談で物語はスタートします。
一枚の間取り図を見せられます。
住宅事情に詳しくない筆者は知り合いの建築家(栗原)に相談します。
そして、栗原から「この間取り図にはちょっと違和感がある」と聞かされます。
皆さんはこの間取り図の違和感に気づきました?
違和感に気づいた筆者と栗原は妄想を働かせます。
妄想は殺人事件まで膨らみます。
最初は妄想の中だけの話でしたが、ある日、
左手がない遺体が発見される事件が起き...
謎の女性(柚希)も現れ...
物語は一気に進んでいきます。
妄想癖のある筆者と栗原はさらに妄想を膨らませていきますが、
徐々に真相には近づいていきます。
ある家に古くから受け継がれている不可思議な“供養“。
この呪縛に縛られた一族と子孫が悲劇に巻き込まれていきます。
真実にたどり着き、全てが明らかになりますが、
最後には家族への愛情からくる悲しい結末を迎えます。
ネタバレになりますので、これ以上の詳細は書けません。
謎の真実を知りたい方は是非購入して読んでみてください。
この本はタイトルが面白そうだったので、気軽な気持ちで読み始めました。
ただ突然、“殺人事件“に発展するあたりから気持ちを引き締めて読まなくてはと切り替えました。
少し突拍子もない展開であることは否めませんが、
そこは小説ということで楽しみながらワクワクしながら読みました。
読み終わった後の気持ちは「ど〜ん⤵️」といった感じです。
ホラー小説ではありますが、そこまでグロテスクな描写はないので大丈夫です。
映画化も楽しみですね。