沢木耕太郎箸『天路の旅人』感想レビュー
日経新聞の広告欄で見つけて、
書店では平積みされていました。
帯の
“第二次大戦末期、
中国大陸の奥深くまで
「密偵」として潜入した日本人がいた“
に惹かれて購入しました。
沢木耕太郎氏『天路の旅人』
ページ数…565ページ
かなりの大作です。
私の苦手な状況描写が圧倒的に多いのと、
知らない横文字の地名がたくさん出てくるので、
読みのに苦労して、6日間ほどかかりました。
簡単な感想を書きたいと思います。
「密偵」ということは「スパイもの❗️」
と期待しましたが
残念ながら、想像とは全然違いました。
安易な考えでした。。。
確かに中国奥地へ“潜入"はしていきますが、
一言でいうと、
ずーーーーっとひたすら旅してます。
スパイものの定番の悪者の登場もなく、
ずーーーーっとひたすら旅してます。
主人公の西川一三氏は実在の人物で
第二次大戦末期に時の総理大臣東条英機から
「中国大陸奥地に潜入せよ」
というミッションを実際に受けます。
当時、日本人である彼が、
堂々と奥地まで行くことはできなかったので、
ラマ教の巡礼僧に扮して任務を遂行します、
と言っても、どんな任務を遂行したのか
最後までよくわかりませんでした。
僧侶が西に行ったら東に戻ったりと
ずーーーーっとひたすら旅してるだけなので…。
戦争が終わっても日本に帰らず、
そのまま旅を続けているので、
密偵者というより、タイトル通り“旅人"です。
読書が苦手な私には、残念ながら、著者のメッセージを汲み取ることはできませんでした。
どんな人が読むのがいいのだろうか…
スリリングなスパイものが好きな人にはオススメできません。
それでも気になる方は読んでみてください。